芒硝(読み)ボウショウ

デジタル大辞泉 「芒硝」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しょう〔バウセウ〕【×芒硝】

硫酸ナトリウムの一〇水和物のこと。化学式Na2SO4・10H2O または、硫酸マグネシウムの七水和物のこと。化学式MgSO4・7H2O 漢方で緩下・利尿薬などに用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「芒硝」の解説

ぼうしょう【芒硝】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)一つ結晶となっている天然含水硫酸ナトリウム瀉下(しゃげ)利尿などの作用がある。便秘に効く調胃承気湯(ちょういじょうきとう)、便秘、腎臓病糖尿病に効く防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、便秘、月経困難更年期障害に効く大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芒硝」の意味・わかりやすい解説

芒硝
ぼうしょう
mirabilite

硫酸ナトリウムの 10水塩 Na2SO4・10H2O の俗称。古く 17世紀の頃,ドイツの医学者 J.R.グラウバーにより医薬として用いられたので,グラウバー塩の名もある。今日では主としてガラス製造の原料として用いられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android