芒硝(読み)ボウショウ

デジタル大辞泉 「芒硝」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しょう〔バウセウ〕【×芒硝】

硫酸ナトリウムの一〇水和物のこと。化学式Na2SO4・10H2O または、硫酸マグネシウムの七水和物のこと。化学式MgSO4・7H2O 漢方で緩下・利尿薬などに用いる。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「芒硝」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しょうバウセウ【芒硝・芒消】

  1. 〘 名詞 〙 天然の硫酸ナトリウム。硫酸マグネシウムとする説もある。瀉下、利尿の効がある。〔法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)〕

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「芒硝」の解説

ぼうしょう【芒硝】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)一つ結晶となっている天然の含水硫酸ナトリウム瀉下(しゃげ)利尿などの作用がある。便秘に効く調胃承気湯(ちょういじょうきとう)、便秘、腎臓病糖尿病に効く防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、便秘、月経困難更年期障害に効く大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)などに含まれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芒硝」の意味・わかりやすい解説

芒硝
ぼうしょう
mirabilite

硫酸ナトリウムの 10水塩 Na2SO4・10H2O の俗称。古く 17世紀の頃,ドイツの医学者 J.R.グラウバーにより医薬として用いられたので,グラウバー塩の名もある。今日では主としてガラス製造の原料として用いられている。

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