黒田喜夫(読み)クロダ キオ

20世紀日本人名事典 「黒田喜夫」の解説

黒田 喜夫
クロダ キオ

昭和期の詩人,評論家



生年
大正15(1926)年2月28日

没年
昭和59(1984)年7月10日

出生地
山形県米沢市

出身地
山形県寒河江市

主な受賞名〔年〕
H氏賞(第10回)〔昭和35年〕「不安と遊撃

経歴
工場・農業労働者を経て戦後共産党員として農民運動従事。「詩炉」を経て「列島」「新日本文学」に加わり、「空想ゲリラ」「毒虫飼育」「ハンガリヤの笑い」などを発表。昭和35年離党。「地中武器」「不帰郷」などの詩集、「死に至る飢餓」「彼岸主体」「一人の彼方へ」などの評論集を刊行

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒田喜夫」の意味・わかりやすい解説

黒田喜夫
くろだきお
(1926―1984)

詩人。山形県米沢(よねざわ)市に生まれる。小学校卒業後は徒弟工として働くかたわら、ロシア語を学ぶ。太平洋戦争後、共産党に入党したが、のちに除名通告を受ける。雑誌『列島』『現代詩』などの編集等に参加。第一詩集『不安と遊撃』(1959)で第10回H氏賞を受ける。農村底辺にある状況を冷静に見つめて、告発し続けた詩人であり思想家でもある。前記詩集は、戦後詩のなかでも屈指名作といってよい。

[原崎 孝]

『黒田喜夫著『詩と反詩――全詩集・全評論集』(1968・勁草書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒田喜夫」の解説

黒田喜夫 くろだ-きお

1926-1984 昭和時代後期の詩人,評論家。
大正15年2月28日生まれ。昭和15年上京し,戦時下を少年工員として京浜地帯の工場ではたらく。21年共産党に入党。郷里山形県で農民運動にかかわる。「列島」「現代詩」などに参加,35年詩集「不安と遊撃」でH氏賞をうける。36年党除名。詩集「地中の武器」「不帰郷」,評論集「死にいたる飢餓」などがある。昭和59年7月10日死去。58歳。

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367日誕生日大事典 「黒田喜夫」の解説

黒田 喜夫 (くろだ きお)

生年月日:1926年2月28日
昭和時代の詩人;評論家
1984年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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