黒田宿(読み)くろだのしゅく

百科事典マイペディア「黒田宿」の解説

黒田宿【くろだのしゅく】

尾張国葉栗(はぐり)郡にあった中世鎌倉街道宿駅,愛知県一宮市木曾川町のうち。南宿・北宿の地名が残る。《吾妻鏡》によれば,1190年源頼朝は上洛の際当地に宿泊,1252年には将軍宗尊親王が昼当地に着き同夜は萱津(かやづ)(現愛知県あま市)に宿泊したことなどがみえる。東山道との分岐点にあたる交通の要地であることから南北朝期以降しばしば合戦場となり,1388年には尾張守護として任地に向かう島田満貞を,土岐詮直が当地で迎え討っている。

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世界大百科事典 第2版「黒田宿」の解説

くろだのしゅく【黒田宿】

尾張国葉栗(はぐり)郡内(現,愛知県葉栗郡木曾川町)にあった鎌倉街道の宿駅。中世には美濃墨俣(すのまた)(現,岐阜県安八(あんぱち)郡墨俣町)と尾張の萱津(かやづ)宿(現,愛知県海部(あま)郡甚目寺(じもくじ)町)の中継地として栄え,北宿・南宿があった。市も成立していたらしく〈下市場〉の小字名が残っている。しかし交通の要衝として,南北朝時代には,観応の擾乱土岐(とき)氏内訌の際などに戦場となり,打撃をうけた。

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