① 褐藻類ナガマツモ科の海藻。各地の沿岸の干潮線以下の岩礁上に生える。体長は二〇~四〇センチメートル。葉状体は中空の糸状で羽状に分枝し、枝には長毛を密生する。生時は暗褐色だが、乾燥すると黄緑色に変わる。食用とする。
② トチカガミ科の水生多年草。各地の池沼や流水中に見られる。茎は細く、長さ六〇センチメートルぐらいになる。葉は四~八葉を輪生し、長さ一二センチメートルの披針形で縁には細かい鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。夏から秋にかけて、葉腋(ようえき)から花柄を出し、ごく小さな淡紫色の三弁花を開く。えびも。〔日本植物名彙(1884)〕