黒野猪吉郎(読み)クロノ イキチロウ

20世紀日本人名事典 「黒野猪吉郎」の解説

黒野 猪吉郎
クロノ イキチロウ

明治・大正期の実業家 竹田水電社長



生年
安政3年3月14日(1856年)

没年
大正10(1921)年8月27日

出生地
豊後国竹田(大分県竹田市)

経歴
19歳で家業醸造業を継ぐ。のち京都で疎水発電を見て、竹田での水力発電事業を企図玉来川と稲葉川の合流点における落差に目を着け、明治32年に黒川文哲らと竹田水電社を設立し、社長となった。33年には稲葉川に水力発電所完成し、竹田・玉来・豊岡の736戸に送電、大分における水力発電の先駆けとなった。その後、政治・経済・金融の分野でも活躍。また文芸にも才能を発揮し、書や和歌・俳句・謡曲をよくした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒野猪吉郎」の解説

黒野猪吉郎 くろの-いきちろう

1856-1921 明治-大正時代の実業家。
安政3年3月14日生まれ。家業の醸造業をつぐ。明治32年大分県初の電灯会社竹田水電を設立し,社長となる。翌年稲葉川の水力による第1発電所が完成,竹田,玉来,豊岡の七百余戸に送電,点灯した。大正10年8月27日死去。66歳。豊後(ぶんご)(大分県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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