松井幸三(2代)(読み)まつい こうぞう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松井幸三(2代)」の解説

松井幸三(2代) まつい-こうぞう

1793-1830 江戸時代後期の歌舞伎作者。
寛政5年生まれ。はじめ三味線方杵屋(きねや)和蔵を名のり,のち作者に転じた。4代鶴屋(つるや)南北のもとではたらき,松井新幸をへて,文化13年2代幸三を襲名。文政12年市村座の立作者となり,「曾我評判比翼男」,清元「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」などをかいた。江戸吉原にすみ,幇間(ほうかん)をかねたという。文政13年4月11日死去。38歳。

松井幸三(初代) まつい-こうぞう

?-1828 江戸時代後期の歌舞伎作者。
仏門の出で,初代松井由輔(のち金井由輔)の門人。文化9年江戸市村座の立作者となる。4代鶴屋(つるや)南北らとの合作がおおい。文政11年8月21日没とされるが,異説がある。本名は島地島三。初名は鴻蔵(三)。通称本町代表作に「御摂恵雨乞(ごひいきめぐみのあまごい)」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例