梯 明秀(読み)カケハシ アキヒデ

20世紀日本人名事典 「梯 明秀」の解説

梯 明秀
カケハシ アキヒデ

昭和期の経済哲学者 立命館大学名誉教授。



生年
明治35(1902)年7月16日

没年
平成8(1996)年4月14日

出生地
徳島県

学歴〔年〕
京都帝国大学文学部哲学科〔昭和3年〕卒

経歴
戦前、唯物論における主体的契機を強調する、特異な哲学者として知られる。「世界文化」同人として検挙され、戦時中は北京召集をうけ敗戦戦後、立命館大学教授となり、43年定年退職後、橘女子大学教授に。「戦後精神の探究」により、思想界に大きな影響を与え、「資本論」の哲学・論理学的考察は新左翼の理論示唆を与えた。「梯経済哲学著作集」(全10巻)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「梯 明秀」の解説

梯明秀 かけはし-あきひで

1902-1996 昭和時代の哲学者。
明治35年7月16日生まれ。唯物論研究会で活躍するが,昭和13年検挙され転向。戦後は六高(現岡山大)教授をへて,25年立命館大教授,のち橘女子大教授。「資本論」の哲学的考察により,独自の経済哲学を樹立した。平成8年4月14日死去。93歳。徳島県出身。京都帝大卒。著作に「資本論の弁証法的根拠」「戦後精神の探求」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「梯 明秀」の解説

梯 明秀 (かけはし あきひで)

生年月日:1902年7月16日
昭和時代の哲学者。立命館大学教授;橘女子大学教授
1996年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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