6者協議(読み)ろくしゃきょうぎ

知恵蔵 「6者協議」の解説

6者協議

北朝鮮の核問題を解決するために日本、米国、中国、ロシアと韓国、北朝鮮とからなる協議機関。中国が主催国となって2003年8月から開催されている。05年9月には北朝鮮の核放棄のための共同声明が初めて採択された。しかし北朝鮮は06年7月のミサイル実験に続き、10月には核実験を強行した。国連安保理は非難声明を採択したが、12月の6者協議の休会を受け、米国と北朝鮮とは07年1月ベルリンでその再開問題を協議した。これを受けた2月の協議では核問題の段階的解決を目指し、5つの作業部会を発足させる共同文書を採択、解決の手順を示した。9月の北京での6者協議で北朝鮮は年内の核施設の無能力化を目指すという合意文書が出たが、この内容は曖昧で核問題の全面的解決につながるかは疑問視されている。他方では、これを北東アジアの新しい安全保障メカニズムへと展望する考えも出されている。

(下斗米伸夫 法政大学法学部教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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