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BHT ビーエッチティーBHT

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

BHT
びーえいちてぃー

フェノールの誘導体の一つ。2,6-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシトルエン2,6-di-t-butyl-4-hydroxytolueneの略称。慣用的に2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾールということもある。白色の結晶。油やプラスチックなどの高分子材料に添加してその安定剤あるいは抗酸化剤として用いられる。一般に多くの有機化合物を空気中で放置しておくと酸素により徐々に酸化される(自動酸化)。その結果、多くの有機物質や有機材料は空気中の酸素により酸化分解あるいは劣化をおこす。これを防ぐために、多くの有機物質の保存や有機材料の使用に際して、安定剤あるいは酸化防止剤(抗酸化剤)とよばれる物質を添加する。BHTはその芳香環上に2個の第三ブチル基と1個のメチル基をもつため油脂や樹脂類によく混ざり溶けるのでその安定剤として頻用される。ただし、油脂、バター、魚介乾燥品、チューインガムなどに添加する量については限度が定められている。[徳丸克己]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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