BOT方式(読み)ビーオーティーホウシキ

デジタル大辞泉 「BOT方式」の意味・読み・例文・類語

ビーオーティー‐ほうしき〔‐ハウシキ〕【BOT方式】

build, operate and transfer》外国企業が相手国から土地を提供してもらい、工場などの施設建設して一定期間運営・管理し、投資回収した後に、相手国に施設や設備を委譲する開発方式。新規に債務を生じさせない開発途上諸国への協力方式。また、民間資金を活用したPFI事業で、民間事業者が公共施設等を建設して管理・運営し、事業期間終了後に国や自治体所有権を委譲する事業方式。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「BOT方式」の意味・わかりやすい解説

BOT方式
ビーオーティーほうしき
build, operation & transfer system

プラントの建設だけでなく,一定期間の操業まで投資企業が請け負い,その間の収益で投下資本を回収し,その後に当該プラントを相手国に引き渡す方式。発展途上国にとっては,公的借り入れを増やさないでプロジェクトを進め,先進国企業による運営を通じて技術移転が期待できるというメリットがある。しかし,途上国政府による保障があるわけではなく,投資企業は運営にかかわるリスクを負って,投下資本の回収が必要なため,この方式に合うような収益性の高いプロジェクトには限界がある。

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