自動車の主な次世代技術の総称。車を通信でつないでサービスを提供する「接続性」、事故防止や運転手の負担軽減に役立つ「自動運転」、ライドシェア(相乗り)などの「共同所有」、電気自動車(EV)などに不可欠な「電動化」の四つの英語の頭文字を並べた。現在主流のガソリン車の部品は約3万点だが、構造が単純なEVでは1万~2万点に減るほか、必要な部品の種類も変化が生じており、部品メーカーは対応を迫られている。
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(横田一輝 ICTディレクター/2019年)
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100年ぶりとされる自動車の大きな技術革新や新ビジネス創出のトレンドを表す概念。Connected(インターネットとの接続)、Autonomous(自動運転)、Shared&Services(シェアリング&サービス)、Electric(電動化)の頭文字をつなげた造語である。2016年、ダイムラー会長であったツェッチェDieter Zetsche(1953― )が提唱した。ネット接続(C)では走行・故障・混雑・天候などのデータを収集・分析して運行や物流の効率を上げ、自動運転(A)では運転手不足の解消や過疎地などでの輸送サービス提供をめざす。シェアリング&サービス(S)では車の共有・貸し借りにより維持費や駐車場料金などの負担軽減につなげ、電動化(E)ではエンジンではなく電動モーターの利用で地球温暖化対策を進める。CASEは新ビジネスを生み出し、移動や社会のあり方を変革する可能性を秘めているが、次世代蓄電池やセンサーなど開発すべき技術群が膨大で、自動運転などに関する法整備も課題である。巨額の投資・開発費がかかり、自動車産業を中心に企業の業種や国境を越えた合従連衡(がっしょうれんこう)が進むとみられている。
[矢野 武 2021年9月17日]
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… ソフトウェア開発をコンピューターシステムで支援することが1980年代から盛んになった。これをCASE(Computer Assisted Software Engineering)とよぶ。それぞれの仕様書の図面や文書の作成や,データベース管理をコンピューター上で支援する。…
※「CASE」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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