EUR(読み)エウル

デジタル大辞泉 「EUR」の意味・読み・例文・類語

エウル【EUR】[Esposizione Universale di Roma]

Esposizione Universale di Romaイタリアの首都ローマ南部にある新都心ムッソリーニ政権下において、1942年に開催予定だった万国博覧会のために計画された都市。建築家マルチェッロ=ピアチェンティーニが計画を統括した。アダルベルト=リベラ設計のEUR会議場をはじめ、ファシズム体制の代表的な建築物がある。工事は、第二次大戦と体制崩壊により中断されたが、1950年に再開官公庁国有・半国有企業、博物館集合住宅、スポーツ施設などがある。

イー‐ユー‐アール【EUR】[Euro]

EuroISOで定義された通貨コードの一。EU欧州連合)の通貨ユーロのこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「EUR」の意味・わかりやすい解説

EUR (エウル)

ローマの都心から約9km南にある新都市。面積約4km2エウルとは本来,ムッソリーニの肝いりで1942年に開催が予定された〈ローマ万国博覧会Esposizione Universale di Roma〉の略称である。会場予定地には,新古典主義的な建物群の建設が予定されたが,第2次世界大戦のため博覧会は中止。52年以後,整然と区画された敷地に,当初の予定通りに建設が進められ,また新たに主要官公庁,企業のオフィス,スポーツ施設,集合住宅などが加えられた。今日,エウルとはこの計画都市のことを指していう。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android