HSDPA(読み)エッチエスディーピーエー(英語表記)HSDPA

デジタル大辞泉 「HSDPA」の意味・読み・例文・類語

エッチ‐エス‐ディー‐ピー‐エー【HSDPA】[high-speed downlink packet access]

high-speed downlink packet access第三世代携帯電話通信方式を改良した高速データ通信の規格の一。第三・五世代移動通信システムに位置づけられる。下り方向の最大通信速度は約14Mbps。上り方向の高速データ通信規格HSUPAと合わせてHSPAとよばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「HSDPA」の解説

HSDPA

第3世代携帯電話「W‐CDMA」の拡張規格。従来、最大2Mbps(メガビット毎秒)(静止時)であった通信速度を、下り最大14.4Mbpsにまで拡大、より快適な通信ができるようにしたもの。音楽ダウンロード配信を始めとした、大容量データ通信ニーズの高まりに対応するためのものだが、単にダウンロード速度が高速になるだけでなく、移動中の転送効率が上がり、通信品質の安定も見込める。ただし、上記の通信速度は規格上の最大速度であり、どれだけの速度で通信を行うかは、各事業者の判断に任されている。端末やサービス形態によっては、使える機能などに制限をかける場合もある。NTTドコモソフトバンクモバイルの場合、最大3.6Mbps(以前は384Kbps)だが、イー・モバイルでは最大7.2Mbpsでサービスを行っている。なお、HSDPA対応端末を使っても、対応基地局のエリア外では、既存のサービスと同じ速度になる。また、基地局のエリア内で複数の端末が使われた場合、実効通信速度は落ちる可能性が高い。

(西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

IT用語がわかる辞典 「HSDPA」の解説

エイチエスディーピーエー【HSDPA】

第3世代携帯電話の通信方式のひとつであるW-CDMAを拡張した高速データ通信規格。基地局から通信端末への下り方向の規格で、最大通信速度は14.4Mbps。上り方向の高速化を担うHSUPAと合わせてHSPAと総称される。◇「high speed downlink packet access」の頭文字から。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「HSDPA」の解説

HSDPA

3G(第3世代移動通信方式)に続く、3.5Gとして位置付けられている、新しい高速パケット伝送技術。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android