IEA(読み)アイイーエー

デジタル大辞泉 「IEA」の意味・読み・例文・類語

アイ‐イー‐エー【IEA】[International Energy Agency]

International Energy Agency国際エネルギー機関石油を中心とするエネルギー安全保障を目的とするOECD経済協力開発機構)の下部機関。石油消費国側の機構で、OPEC石油輸出国機構)に対抗する目的のもの。第一次石油危機後の1974年、キッシンジャー米国務長官の提唱で設立。事務局パリ。29か国が加盟
[補説]加盟には、原油・石油製品の前年平均純輸入量の90日分の備蓄や、最大10パーセントの国内消費抑制策導入などの条件があり、OECD加盟国でもチリアイスランドメキシコスロベニアイスラエルはIEAに参加していない。

アイ‐イー‐エー【IEA】[International Economic Association]

International Economic Association》国際経済学協会。1950年創立。事務局はパリ。

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百科事典マイペディア 「IEA」の意味・わかりやすい解説

IEA【アイイーエー】

国際エネルギー機関International Energy Agency略称石油危機契機に創設された石油消費国の国際機関で,経済協力開発機構(OECD)に属する機関として1974年設立。本部パリ。加盟国24(1999年)。当初は石油輸出国機構(OPEC)に対抗する傾向が強かったが,世界的な石油需要の緩和により1990年代にはエネルギーの安全保障,地球環境,経済成長などについて各国政府の施策に対し長期的な提言を行う活動が重点になってきた。技術開発分野の活動として,再生可能エネルギー,化石燃料核融合など多くのプロジェクトが進行中。

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世界大百科事典 第2版 「IEA」の意味・わかりやすい解説

アイイーエー【IEA】

国際エネルギー機関International Energy Agencyの略称。OECD(経済協力開発機構)に属する機関として,1974年11月設立。本部所在地はパリ。アイスランド,メキシコ,チェコ,ハンガリー,ポーランド,韓国を除くOECD加盟23ヵ国とヨーロッパ委員会が参加している。最高意思決定機関は,加盟国政府の幹部(局長級)によって構成される理事会Governing Board(GB)で,GBの下に長期協力,石油市場,緊急時融通,産油国関係,研究開発の各常設委員会が設けられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「IEA」の意味・わかりやすい解説

IEA
あいいーえー

国際エネルギー機関

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「IEA」の意味・わかりやすい解説

IEA
アイイーエー

国際エネルギー機関」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内のIEAの言及

【備蓄】より

…1970年代に入って世界は1973年と79年の2度の石油危機を経験した。この過程で,IEA(国際エネルギー機関)が1974年に設立され,その重要な政策の一つとして〈石油の90日備蓄〉が提唱された。これは,前年輸入量の90日に相当する石油をIEA各参加国が平時において備蓄するというもので,石油の供給途絶のような緊急時における重要な対応策の一つとみなされている。…

※「IEA」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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