ITER(読み)イーター(その他表記)ITER

翻訳|ITER

デジタル大辞泉 「ITER」の意味・読み・例文・類語

イーター【ITER】[International Thermonuclear Experimental Reactor]

International Thermonuclear Experimental Reactor日本EU欧州連合)・ロシア米国中国韓国インドが国際共同プロジェクトとして建設中の大型の熱核融合実験装置。フランス南東部プロバンス地方のカダラッシュに建設され、2035年に本格運転開始予定。運転期間は20年の予定。国際熱核融合実験炉。→実験炉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「ITER」の解説

ITER

国際熱核融合実験炉(ITER) 物質同士が融合する核融合反応で生じるエネルギーを発電に利用できるかを研究する実験炉。発電はしない。燃料水素の仲間の重水素三重水素で、これらを高温の「プラズマ」と呼ばれる状態にし、磁場によって閉じ込めて反応させる。機器の開発と納入、経費は参加している日本、欧州連合、米国、ロシア、韓国、中国、インドが分担し、日本の費用負担は約9%。2007年に各国が結んだ協定では、17年まで脱退できず、その後、抜けても分担額を全納しなければならない。青森県と茨城県に関連施設がある。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ITER」の意味・わかりやすい解説

ITER
アイティーイーアール

「イーター」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android