製造業購買担当者指数(PMI) 中国国家統計局が企業の購買担当者に新規受注や雇用についてアンケート調査した上で算出、毎月末に発表している。中国の景気動向を占う重要な指標。50を節目に、上回れば生産活動の拡大、下回れば縮小を示す。米中貿易摩擦が激化した2019年5月から10月にかけては6カ月連続で50を割り込んだ。英調査会社IHSマークイットも独自調査の製造業PMIを毎月公表している。(北京共同)
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景況感を表す指数の一つ。英語のPurchasing Managers' Indexの略で、日本では「購買担当者景気指数」「購買担当者指数」などともよばれる。製造業やサービス業において資材調達担当者にアンケート方式や聞き取り方式で、新規受注、生産、在庫、入庫遅延、輸出、雇用などの生の動向を調査し、各項目に一定のウェイトを掛けて算出する。製造業PMI、サービス業PMI、およびそれらをまとめた総合PMIがある。一般に景気の改善と悪化の分岐点となるのが指数50で、50を超えると景気拡大、50を下回ると景気減速を示す。PMIは国内総生産(GDP)よりも2か月程度早めに変動する景気の先行指標として知られている。
PMIは世界各国・地域の政府機関や民間調査機関などが集計・公表している。株式・金融市場では、アメリカのサプライマネジメント協会(ISM:Institute for Supply Management)が毎月発表するISM製造業・非製造業景況感指数や、ユーロ圏製造業購買担当者景気指数の動向が注目されている。最近では、中国の国家統計局(物流購買連合会)とイギリス金融大手HSBCがそれぞれ別々に発表する中国製造業購買担当者景気指数への関心が高まっている。このうち中国国家統計局のものは国有企業など大企業の比率が高く、HSBCのものは中小企業の比率が高いという特徴がある。日本にも日本資材管理協会(JMMA:Japan Materials Management Association)が発表するJMMA製造業PMIがあるが、注目度はあまり高くない。
[編集部]
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