SAGE(読み)セージ

デジタル大辞泉 「SAGE」の意味・読み・例文・類語

セージ【SAGE】[semi-automatic ground environment]

semi-automatic ground environment》半自動の防空警戒管制組織米国で開発されたコンピューター主体とする防空システム。

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改訂新版 世界大百科事典 「SAGE」の意味・わかりやすい解説

SAGE (セージ)

Semi-Automatic Ground Environmentの略。アメリカの防空用の組織。侵攻する敵機を早期に発見するための早期警戒施設からの情報を集中して管理し,敵機を迎撃するために指揮統制を自軍に対して一元的に行うためのものであり,この種のシステムの先駆として1954年に実用化された。13個のJCC(統合統制センター。アメリカの各地に配置され地域ごとに防空の指揮を行う)が,直接NORAD-COC(ノーラツドシーオーシー)(北アメリカ防空軍戦闘指揮所)に連接され,アメリカ全土の防空部隊の指揮・統制が行われた。75年ころから13個JCC方式の,平時における効率性,戦時における有効性が問われ,82年にJSS(統合監視システム)として改編された。JSSは,アメリカ空軍,カナダ空軍,およびアメリカ連邦航空局(FAA)の統合システムであり,7個ROCC(管区統制センター)により,各レーダーサイトからの情報を処理し,探知追尾識別,あるいは兵器割当て,指向のための情報として伝送・表示する。戦時にはROCCは,AWACS(エーワツクス)(機上警戒管制組織)への指揮・統制機能中継手段として機能する。
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知恵蔵 「SAGE」の解説

sage

電子掲示板サイト「2ちゃんねる」で使われる、ageをさせないコマンドのこと。掲示板一覧で、書き込んだ掲示板を浮上させたくないときに使われる。現状維持コマンドだが、新しく書き込みされた他の掲示板が浮上するため、結果的に下げ(sage)ることになる。中身の無いぼやき書き込みなどにsage機能を使ったりするが、この機能が一般化して、限られた仲間的掲示板に「sage進行で」というように使われたり、ある書き込みに対して「却下」や否定的な意味合いで使われたりすることもある。

(川口正貴 ライター / 2009年)

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百科事典マイペディア 「SAGE」の意味・わかりやすい解説

SAGE【セージ】

semi-automatic ground environment(半自動警戒管制組織)の略。米大陸防空用に米空軍が世界で最初に開発した防空警戒管制組織で,1956年以降実用化。半自動の称は,要撃計算の結果を判断して最適の兵器を割り当てるなど,自動化器材の間に人間が介在するため。

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世界大百科事典(旧版)内のSAGEの言及

【伝説】より

…そのなかでも伝説は,ことに神話の属性のうち内容が真実であると信じられている点を受け継いでいると認められる。伝説の同義語には,中国語の〈民間故事〉,英語のlegend,フランス語のlégende,ドイツ語のSageなどがあり,それらと比較,対照されてきたが,それぞれの文化における口承文芸のあり方は必ずしも同一ではないので,これらの言葉の意味や内容も完全に一致するわけではない。しかし一方で,これらの言葉が互いに共通して擁しているそこでのありようには特性として見過ごせない事実がいくつか指摘できる。…

【データ通信】より

…これが広義のデータ通信であり,この概念にはオンラインシステム,タイムシェアリングシステムが含まれる。 オンラインシステムの歴史はアメリカ空軍の防空システムSAGE(セージ)(semi automatic ground environmentの略)に始まる。このシステムは,航空機による侵入を検知するレーダー網からの情報をコンピューターで即時に処理して,防空戦闘機による迎撃を指示するシステムである。…

【データ通信】より

…これが広義のデータ通信であり,この概念にはオンラインシステム,タイムシェアリングシステムが含まれる。 オンラインシステムの歴史はアメリカ空軍の防空システムSAGE(セージ)(semi automatic ground environmentの略)に始まる。このシステムは,航空機による侵入を検知するレーダー網からの情報をコンピューターで即時に処理して,防空戦闘機による迎撃を指示するシステムである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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