ESSA衛星(読み)エッサえいせい

百科事典マイペディア 「ESSA衛星」の意味・わかりやすい解説

ESSA衛星【エッサえいせい】

米国の環境科学局(Environmental Scientific Services Administrationを略してESSA)管理下の気象衛星。雲の写真をとってきたTIROS(タイロス)衛星の成果を引き継ぐトス計画(Tiros operational systemを略してTOS)の一環で,1966年―1969年に9号が打ち上げられた。どれも極軌道。二つの型に分かれる。一つは自動送画装置(APT)をもち,撮影した写真を直ちに地上の利用者に送るAPT衛星(偶数番号のESSA)である。日本の気象庁もこれを受信し,その資料を台風や前線の監視に利用した。もう一つは撮影した写真を磁気テープに記録しておき,地上局からの指令でまとめて送画するもので,そのテレビカメラの名を取ってAVCS(高性能ビジコンカメラシステム)衛星と呼ばれる。以後極軌道の気象衛星はNOAA(ノア)衛星やNIMBUS(ニンバス)衛星に代わった。

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