20世紀西洋人名事典 「F.ラッツェル」の解説
F. ラッツェル
Fredrich Ratzel
1844.8.30 - 1904.8.9
ドイツの地理学者。
元・ライプツィヒ大学教授。
カールスルーエ生まれ。
薬剤師の助手を経て、ハイデルベルグ、イエナ、ベルリンの各大学で学んだ後、ケルン新聞の記者としてヨーロッパ各地を旅行する。1870〜71年に普仏戦争に従軍に従軍後、ミュンヘン大学で地理学、地質学を学び、1872〜75年には再び通信記者としてヨーロッパ南東部、北米などに調査旅行を行う。1876年ミュンヘン工科大学教授、1886年ライプツィヒ大学教授を歴任。リッターによって確立されたドイツ近代地理学を継承し、さらに生物学的、人文学的に発展させる。著書に「人類地理学」(1891年、2巻)、「民族学」(1885〜88年、3巻)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報