FeliCa(読み)ふぇりか

共同通信ニュース用語解説 「FeliCa」の解説

FeliCa(フェリカ)

ソニーが開発した非接触IC技術。2001年にJR東日本交通系ICカードSuica(スイカ)」に採用したのをきっかけに、「ICOCA(イコカ)」や「manaca(マナカ)」「はやかけん」など全国に普及した。「楽天Edy」などの電子マネーや、入退館の記録が可能な身分証にも利用され、ICチップの累計出荷数は18億個を超える。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「FeliCa」の意味・わかりやすい解説

FeliCa
ふぇりか

ソニーが開発した、非接触型ICカード技術方式。情報を蓄積しておくICカード内にアンテナとICチップを搭載。一方、情報を読み書きするリーダー/ライター側にアンテナとコントロールボードを搭載している。両者を、ISO/IEC18092に準拠した13.56メガヘルツの無線通信方式でつないでデータのやりとりをする技術である。通信内容は暗号化されており、さらにICカードとリーダー/ライターとの有効通信間隔が数センチメートルと狭いこともあって傍受されにくく、セキュリティーは高い。また、基本的な通信速度が毎秒212キロビットと高速で、検出・認証・データ交換といった一連の処理を約0.1秒で行うことができる。

 2010年時点で、JR東日本のSuica(スイカ)や首都圏の私鉄・地下鉄などのPASMO(パスモ)による乗車券や定期券、ビットワレット社のEdy(エディ)、セブン&アイ・ホールディングスのnanaco(ナナコ)、イオンのWAON(ワオン)などの電子マネー、社員証、学生証などに幅広く採用されている。また、携帯電話事業者各社が提供する「おサイフケータイ」もFeliCaを採用したものである。1枚のカード内に複数の情報を蓄積できるため、乗車券と電子マネーとポイントサービスといった、複数の機能をもたせた多目的カードとして利用されることが多い。

[編集部]

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IT用語がわかる辞典 「FeliCa」の解説

フェリカ【FeliCa】

ソニーが開発した非接触型ICカード技術。ICチップとアンテナを搭載したカードを読み取り機にかざすだけで、データのやりとりができる。データの送受信が高速でセキュリティーが高く、電子マネーや交通機関のプリペイドカード、IDカード、携帯電話などで採用されている。◇「FeliCa」は、至福の意の「felicity」に由来する語で、ソニーの登録商標。

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