インドネシア共和国の職能グループであるGolongan-Karyaの略称。同国の憲法によると,国権の最高機関の人民代表会議(MPR)の成員は国会議員,地方代表と,この職能グループ代表の三者からなるとされている。1963年の大統領決定により64年から,社会,労働など各団体の参加によって職能グループ共同書記局が設けられ,暫定MPRにゴルカルとして参加した。スハルト時代に入り,71年の第2回総選挙には精神的物質派(現,開発連合党)と物質的精神派(現,民主党)とゴルカルが候補者をたてたが,ゴルカルは軍や官僚の強力な支援をうけて62.8%の得票率をとり,第1党の与党となった。77年および82年の総選挙では開発連合党,民主党とともに,政党としてゴルカル党を名のり,これら2党に圧勝した。スハルト時代に圧勝を続けたゴルカルは,98年のスハルト退陣の翌年の総選挙では第二党に転落した。
執筆者:増田 与
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