GSM(読み)ジーエスエム(英語表記)Global System for Mobile communications

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「GSM」の意味・わかりやすい解説

GSM
ジーエスエム
Global System for Mobile communications

第2世代(2G)携帯電話規格の一つ。1982年,ヨーロッパ各国を行き来する自動車から,国境制約を受けずに通話できるデジタル通話方式の電話を実現するため,ヨーロッパ郵政・電気通信主管庁会議 CEPT(のちのヨーロッパ電気通信標準化協会 ESTI)が GSM(当初は Group Special Mobileの略)を設立し策定を開始した。1987年 13ヵ国が合意にいたり,ヨーロッパ共通の携帯電話通話方式として標準化された。1991年フィンランドで最初の GSMによる通話が行なわれ,1992年ドイツで商用サービスが開始,その後ヨーロッパ各国で運用が始まった。1993年ヨーロッパ以外で初めてオーストラリアが採用すると世界的に普及し,PDC方式や cdmaOne方式を採用した日本や大韓民国(韓国)など一部の国を除いて全世界で採用された。接続方式は時分割多元接続 TDMAで,周波数帯域は一般的に 900MHz帯が使用されるが,国や地域によって異なり,1.8GHz帯や 1.9GHz帯なども使われる。

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