20世紀西洋人名事典 「J.A.ル・ベル」の解説
J.A. ル・ベル
Joseph Achille Le Bel
1847.1.24 - 1930.8.6
フランスの化学者。
ペシェルブロン(アルザス)生まれ。
エコール・ポリテクニクに学んだ後、パリ大学でバラールの助手を務め、C.A.ウルツに師事。専用の研究室で研究を行う一方で石油工業にも携わる。1874年ファント・ホッフと同時期に分子構造と光学活性についての論文を発表し、不斉炭素原子の概念を提唱、確立。その後も5価の原子価をもつ窒素元素も光学活性を生じることを示すなどの業績があり、立体化学の発展に貢献。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報