JX日鉱日石エネルギー(読み)ジェーエックスにっこうにっせきエネルギー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「JX日鉱日石エネルギー」の意味・わかりやすい解説

JX日鉱日石エネルギー
ジェーエックスにっこうにっせきエネルギー

石油精製・販売などを行なう JXホールディングス傘下の石油企業。日本国内で最大の石油元売会社。2010年4月に新日本石油ジャパンエナジー親会社の新日鉱ホールディングスが経営統合して JXホールディングスを発足させ,同年 7月には新日本石油新日本石油精製,ジャパンエナジーの 3社が合併して,JX日鉱日石エネルギーとなった。石油・石油化学のほかに,液化天然ガス石炭の輸入販売,燃料電池,電力卸供給事業なども展開している。新日本石油の前身である日本石油は,1888年に新潟県尼瀬油田の開発に伴い日本石油会社として設立された。戦後の一時期は製油所が閉鎖されたが,1949年に石油元売業者として営業再開,アメリカ合衆国のカルテックス・ペトロリアム(→シェブロン)と業務提携して 1996年まで精製を行なった。1999年に三菱石油(三菱グループとアメリカのゲティ・オイルの折半出資)と合併して日石三菱が発足,2002年に新日本石油と改称した。一方のジャパンエナジーは,日立銅山を源流とする日本鉱業が前身。1914年に国内で原油探査を開始し,1933年に油田を発見して石油事業が開始された。1965年に民族系石油企業の販売部門を統合した共同石油が発足,これを 1992年に合併して日鉱共石(1993ジャパンエナジーに改称)となった。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「JX日鉱日石エネルギー」の解説

JX日鉱日石エネルギー

正式社名「JX日鉱日石エネルギー株式会社」。英文社名「JX Nippon Oil & Energy Corporation」。石油・石炭製品製造業。明治21年(1888)前身の「有限責任日本石油会社」設立。同27年(1894)「日本石油株式会社」設立。平成11年(1999)「三菱石油株式会社」と合併し「日石三菱株式会社」に改称。同14年(2002)「新日本石油株式会社」に改称。同22年(2010)新日鉱ホールディングスと統合し持株会社「JXホールディングス株式会社」設立、完全子会社となる。同年、グループ内の新日本石油精製・ジャパンエナジーと合併し現在の社名に変更。本社は東京都千代田区大手町。JXホールディングスの石油精製販売事業会社。ブランド名「ENEOS」。石油精製・元売りの最大手。東京(第1部)・大阪(第1部)・名古屋(第1部)・札幌・福岡の各証券取引所旧上場。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

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