デジタル大辞泉 「血糖値」の意味・読み・例文・類語
けっとう‐ち〔ケツタウ‐〕【血糖値】
[補説]食事で摂取した糖質は小腸で消化されグルコースとなり、血液とともに全身に運ばれ、細胞のエネルギー源として消費される。血糖値が上昇するとインスリンの分泌が促され、肝臓や筋肉でグルコースがグリコーゲンとして貯蔵され、さらに中性脂肪として脂肪組織に蓄積される。血糖値が低下するとグルカゴンやアドレナリン、糖質コルチコイドなどの作用によって肝臓のグリコーゲンが分解され、グルコースにとして血液中に放出されるため、血糖値はほぼ一定に保たれる。日本糖尿病学会では、空腹時血糖値が110mg/dL未満かつ食後2時間血糖値が140mg/dL未満の場合を正常型、空腹時126mg/dL以上または食後200mg/dL以上の場合を糖尿病型、どちらにも属さないものを境界型としている。