知恵蔵 「LinkedIn」の解説
日本の代表的なSNSの一つであるmixiは、友人同士のコミュニケーションなど、プライベートでの利用が多いのに対し、LinkedInは、あくまでもビジネスに特化したサービスを展開している。これは、LinkedInのプロフィール編集欄に、業種や社名、仕事内容、職務経歴といった項目が並んでいることからも分かる。LinkedInでは、会社組織の枠を超えて、個々人の職業やスキルなどの情報を公開しているため、単に人脈を広げるだけでなく、キャリアアップやビジネスマッチング、人材検索などに利用できる点が大きな魅力となっている。
LinkedInの利用に紹介者は不要であり、誰もが自由に利用できる。サインアップのサイトへアクセスし、名前やメールアドレス、パスワード、国名と郵便番号、職業などを入力し、その後届いたメールにあるURLから確認画面にアクセスし、パスワードの照合を行えば登録が完了する。特定のスキルを持つ会員や仕事案件の検索、企業や団体レベルなどを絞った検索も可能で、出身大学やスキルなどで形成されたグループに加入することもできる。
LinkedInは、11年10月に日本語サイトを開設し、東京都渋谷区にリンクトイン・ジャパン株式会社のオフィスを構えた。米国では、ホワイトカラーの7割が参加しているなど、ビジネスマンの仕事上のコネクション作りのプラットホームとして、大いに活用されているだけに、日本のビジネスシーンでの活用度が注目される。
(横田一輝 ICTディレクター / 2011年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報