20世紀西洋人名事典 「M.C.ビアズリー」の解説
M.C. ビアズリー
Monroe Curtis Beardsley
1915 - 1985
米国の美学者,哲学者。
元・スウォースモー大学教授,元・テンプル大学教授,元・アメリカ美学会会長。
1939年エール大で博士号取得後、スウォースモー大教授、テンプル大教授を歴任。’67〜68年アメリカ美学会会長。彼の思想にはインガルデンの層構造の理論、ストローソン等の言語哲学、デューイの道具主義的思想等の影響がみられる。批評の根拠を創作家の意図や鑑賞者の印象から切り離し、作品自体の批評に向かうことを、ウィムザットとの共著「意図の誤謬」「情緒の誤謬」で主張。又芸術作品の構造を解明し、心理学的美学に対し、メタ批評としての哲学的美学を、「美学」(’58年)で提唱した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報