デジタル大辞泉
「MLRS」の意味・読み・例文・類語
エム‐エル‐アール‐エス【MLRS】[multiple launch rocket system]
《multiple launch rocket system》多連装ロケットシステム。12発のロケット弾を連射し約30キロメートル先まで正確に誘導し、戦車などの目標を撃破できる自走式ロケット兵器。
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MLRS【エムエルアールエス】
Multiple Launch Rocket Systemの略。米国,英国,旧西ドイツ,フランス,イタリアが共同で開発した自走式多連装ロケット発射システム。キャタピラ駆動の車両上に,6発1組のロケットポッドを2基,計12発のロケット弾を装備する。一定地域に向けて,短時間に大量の火力を投入できるため,大口径砲に代わる地域制圧兵器として多くの国が導入を進めている。ロケットの弾頭には,対人用のほか対戦車地雷散布型,ATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)などがある。乗員3名,戦闘重量約25t,最高時速64km,航続距離約480km。日本の自衛隊も1991年度から導入を開始した。
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MLRS
えむえるあーるえす
multiple launch rocket system
多連装ロケットシステム。アメリカの陸軍とLTV社が開発したハイテク兵器で、12発のロケット弾を連射、約30キロメートル先まで精密誘導し、戦車などの目標を撃破する能力をもつ。日本の陸上自衛隊が中期防衛力整備計画(中期防)の目玉として2個隊36両の導入を決め、1993年度(平成5)予算から配備を始めた。アメリカやNATO諸国ではすでに配備しており、防衛庁(現防衛省)も日本企業のライセンス生産で導入したい考えだったが、アメリカ国防総省側は議会などに気がねし、完成品の輸入を求め、日本も応じざるをえなかった。
[編集部]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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MLRS
エムエルアールエス
Multiple Launch Rocket System
多連装ロケット・システム。ヨーロッパにおける NATO軍とワルシャワ条約機構軍の戦力格差が増大したことへの対処として開発された。 1974年に全般支援ロケット・システム (GSRS) 計画として始り,81年 MLRSと名称が改められた。機動性の高い装軌車両に,直径 227mm,最大射程 32kmの M26ロケット弾を,6発1組でロケット・ポッド・コンテナに格納したものを2個搭載している。また,MFOM (MLRSファミリー弾薬) と総称されるさまざまな弾薬類の運用も可能である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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