O157後遺症(読み)おーいちごーななこういしょう(その他表記)O157 sequela

知恵蔵mini 「O157後遺症」の解説

O157後遺症

病原性大腸菌「O(おー)157」により発症する疾患後遺症のこと。O157感染症では下痢腹痛発熱などが起こるが、悪化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を引き起こし、それらの後遺症が残ることもある。特にHUSの後遺症として、腎臓血管が細く固くなることにより起こる腎血管性高血圧症があり、この病気は数十年にわたり治療を必要とすることもある。このようにして起きた疾患を俗に「O157後遺症」と呼ぶ。2015年秋には、1997年に堺市で発生した9000人以上のO157集団感染者のうちの一人が、腎血管性高血圧症を原因とする脳出血により25歳で亡くなっている。

(2016-4-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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