radiko(読み)らじこ

共同通信ニュース用語解説 「radiko」の解説

radiko(ラジコ)

インターネットラジオ番組を配信する会社として、民放ラジオ13局と電通2010年設立。放送区域外でも聴ける有料サービス利用者は20万人を超え、高齢化するラジオ放送リスナーに比べて20~40代が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「radiko」の意味・わかりやすい解説

radiko
らじこ

株式会社radiko(ラジコ、東京都港区)が運営する、IPinternet protocolサイマルラジオ放送の配信サービス日本全国で電波を使って放送されているおもだったラジオ放送局のAM放送、FM放送の番組を、各地域のコマーシャルも含め、放送エリアに準拠した地域にインターネットを通じて配信している。radikoを聴くためには、パソコンのインターネットブラウザなどで受信するか、スマートフォンやタブレット型端末向けの専用アプリを用いるのが一般的である。ほかにインターネットに対応したテレビやオーディオ機器、ゲーム機などでradikoの聴取に対応した製品が増えつつある。

 IPサイマル放送では、従来の地上波放送で発生する雑音がなく、AM放送もFM放送同様のステレオ音声で配信されるため、モノラル録音された番組であっても良好な音質の受信環境が保たれる。ただし、電波放送と比べてタイムラグが生じるため、時報や緊急地震速報など、厳密な配信時間の徹底が必要な放送内容については、放送局が遅延への対策を講じていなければ、数秒の遅れが生じるデメリットがある。また、インターネット配信の放映権が得られないことなどから、スポーツの国際試合やプロ野球の試合の一部には放送できないものがある。

 ラジオ放送は、建物の高層化や雑音源となる電波を発生する装置の増加などの影響を受け、受信環境が悪化していることに加え、若者のラジオ離れが進んでいたことから、IPサイマルラジオ放送の充実が以前から注目されていた。そこで一部のラジオ局と広告会社の電通が協力し、2009年(平成21)にIPサイマルラジオ協議会を設立した。2010年実用化試験配信を開始、同年東京と大阪の放送局、電通などが共同で株式会社radikoを設立した。2014年4月からはラジオの電波放送と共通させた、従来の聴取地域の制限を撤廃する有料サービスを開始し、日本全国のどこからでも聴きたい地域のラジオ放送の配信が受けられる環境が整えられた。

[編集部]

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知恵蔵mini 「radiko」の解説

radiko

日本の民放ラジオ放送をCMも含めインターネットで同時に配信するサービス(Webサイト)の愛称。正式名称は「radiko.jp」で、2010年に設立された株式会社radikoが運営している。13年1月時点での同サービス利用局は66局。パソコンやスマートフォンで聴取できる。政見放送や一部のスポーツ放送など、放送していないものもある。

(2013-5-16)

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デジタル大辞泉プラス 「radiko」の解説

Radiko(ラジコ)

株式会社radikoが提供するスマートホン向けアプリケーション。ネット上でサイマル配信されている国内ラジオ放送を受信、再生、録音することができる。

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