20世紀西洋人名事典 「S.ベネッリ」の解説
S. ベネッリ
Sem Benelli
1877 - 1949
イタリアの劇作家。
「穀象虫」(1908年)で市民生活の幻滅を描き、「プルタルコスの仮面」(’08年)、「嘲弄の宴」(09年)などでは歴史に題材をとり、その詩的作風でダンヌンツィオの後継者とみなされる。第二次世界大戦中にはファシズムに反抗してスイスに亡命。作品はほかに「蜘蛛」(’35年)、「象」(’37年)、「恐怖」(’47年)などがあるほか、詩集「時代の子」(’05年)、評論「奴隷」(’46年)などもてがけた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報