SaaS(読み)さーす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「SaaS」の意味・わかりやすい解説

SaaS
さーす

ユーザーが必要な機能や時間(期間)を選んで使うことができるソフトウェア、あるいはそれらを提供するサービスやシステムの総称。Software as a Serviceの略。インターネットを利用して提供されるクラウドコンピューティングの一つで、サービス型ソフトウェアともいう。

 パソコンにソフトウェアをダウンロードして使うものと、サーバー側で動作しているソフトウェアをそのままオンラインで利用するものとがある。パッケージとして提供される従来型のアプリケーションは、高機能・多機能化によって利用しない機能までも含まれていて、必要な部分だけを切り分けるのはむずかしい。また、インストールやバージョンアップなどの管理作業が必要となる。それに対してSaaSでは、ユーザーが必要とする機能のみをネットワーク経由で提供できるため、利便性や効率化を高めることができる。

 ASP(Application Service Provider)と実質的には同義であるため、ASP・SaaSと併記されることもある。また、同様のサービスでネットワークやデータセンターなどのインフラを提供するIaaS(イアース)(Infrastructure as a Service)、アプリケーションを利用するためのプラットフォームを提供するPaaS(パース)(Platform as a Service)がある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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