フェリス(読み)ふぇりす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フェリス」の意味・わかりやすい解説

フェリス(父子)
ふぇりす

父アイザックIsaac Ferris(1798―1873)、子ジョンJohn Mason Ferris(1825―1911) 父子ともアメリカのオランダ改革派教会外国伝道局総主事。アイザックはブラウンフルベッキらを日本に送り、インドや中国での伝道にも尽くした。のちニューヨーク大学総長を務める。父子はフルベッキの紹介で、ニュー・ジャージー州のラトガース大学やニュー・ブランズウィック神学校や海軍兵学校などに、日本から多数の留学生を受け入れた。またお雇い外国人を日本に紹介した。学制改革のモルレーはラトガース大学の教授であったし、福井藩グリフィスW. E. Griffis(1843―1928)やワイコフN. Wickoff(1850―1911)も同大学の卒業生であった。横浜フェリス女学院は、この父子の名を記念して命名された。

小黒 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「フェリス」の解説

フェリス Ferris, Isaac

1798-1873 アメリカの神学者
1798年10月9日生まれ。アメリカのオランダ改革派教会外国伝道局総主事となり,フルベッキらを日本に派遣する。日本人留学生をうけいれ,日本に教師を紹介した。息子のJ.M.フェリスも神学者。横浜のフェリス女学院の名はフェリス父子を記念してつけられた。1873年6月13日死去。74歳。ニューヨーク出身。コロンビア大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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