観覧車(読み)かんらんしゃ

精選版 日本国語大辞典 「観覧車」の意味・読み・例文・類語

かんらん‐しゃ クヮンラン‥【観覧車】

〘名〙 大きな水車風の車輪周辺に、見物客を乗せる多くの箱をつるし、動力でしだいに高い所に移動させ、眺めを楽しませる装置遊園地などに多く設ける。
虞美人草(1907)〈夏目漱石一四「観覧車(クヮンランシャ)を発明したものは皮肉な哲学者である」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「観覧車」の意味・読み・例文・類語

かんらん‐しゃ〔クワンラン‐〕【観覧車】

遊園地などにある乗り物の一。巨大な水車形の、ゆっくり回転する骨組みにつるしたゴンドラに乗り、高い位置からの展望を楽しむ。
[類語]アトラクション遊具乗り物コースタージェットコースターゴーカートウオーターシュートウオータースライダーフリーフォールバイキング

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「観覧車」の意味・わかりやすい解説

観覧車 (かんらんしゃ)

ゴンドラを緩やかに縦回転させる大型遊戯機械。起源はかなり古く,17世紀前半,10個のブランコをつるした二重の輪を人力で回転させるブルガリアの遊びのスケッチが残っており,18世紀初頭には,モスクワのイズマイロフ公園に,農奴が綱で回転させるものがあらわれた。電力が用いられたのは,1893年アメリカのシカゴ万国博覧会に設置された〈フェリス・ホイールFerris wheel〉が最初である。設計者フェリスGeorge W.Gale Ferris(1859-96)にちなんで名付けられたものだが,直径75m,36のゴンドラに2160人の収容能力をもつ大観覧車であった。日本には1907年東京勧業博覧会に初登場し,その後浅草六区に移され常設の最初のものとなった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android