フォトクロミズム(その他表記)photochromism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォトクロミズム」の意味・わかりやすい解説

フォトクロミズム
photochromism

ある種の化合物の色が,光をあてることによって可逆的に変化する現象。一般に,光照射により光化学反応(→光化学)を起こし,分子構造の変化を伴う。たとえば,トリフェニルイミダゾールの二量体の脱気したベンゼン溶液(→ベンゼン)を紫外線で照射すると,無色から赤色に変化する。これは二量体が光開裂してトリフェニルイミダゾールラジカルとなるからである。暗所では二量体を再生する。明るいところで暗色に変わるフォトクロミックガラスは,ガラス中の塩化銀が紫外線照射で塩素に分解し,銀が発色する。また暗所では再結合により再び無色の塩化銀となる。

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世界大百科事典(旧版)内のフォトクロミズムの言及

【フォトトロピー】より

…ある種の物質に光を照射すると変色し,照射を中止すると元の色に戻る可逆的な現象。フォトクロミズムphotochromism,光可逆変色などともいう。1899年にマルクワルドW.Marckwaldはテトラクロロ‐β‐ケトジヒドロナフタレンの結晶に光を照射すると変色することを発見し,この現象をフォトトロピーと呼んだ。…

※「フォトクロミズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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