マーチャント・バンク(読み)マーチャントバンク

百科事典マイペディア 「マーチャント・バンク」の意味・わかりやすい解説

マーチャント・バンク

英国産業革命の進展の中で19世紀初めのロンドン起源をもつ金融機関。貿易手形の引受業務,海外証券の発行業務,外国為替取引などを行う国際金融業者の総称。名前の由来は,貿易商人(マーチャント)が貿易金融を行うことによって銀行家(バンカー)になったことに起因する。その特徴は長い年月で培った信用保証と支払保証である。現在では,伝統的な業務のほかに投資信託年金基金の投資管理業務および企業合併買収,さらに内外政府の金融コンサルタントまでも業務としている。その代表的なものはロスチャイルド,ラザードなどである。

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