制御性T細胞(読み)セイギョセイティーサイボウ

デジタル大辞泉 「制御性T細胞」の意味・読み・例文・類語

せいぎょせい‐ティーさいぼう〔‐サイバウ〕【制御性T細胞】

リンパ球一種。過剰な免疫反応を抑制する免疫寛容というはたらきをもつ。平成7年(1995)年、坂口志文らによってその存在が確認され、量的・質的異常が自己免疫疾患アレルギー原因となることが明らかになった。調節性T細胞レギュラトリーT細胞。Treg。

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共同通信ニュース用語解説 「制御性T細胞」の解説

制御性T細胞

体を病気から守る免疫細胞の一種。体内で免疫反応が過剰に働くのを抑える役割を持つ。胸腺で作られるため、英語「THYMUS」の頭文字をとってT細胞と呼ばれる。T細胞には、体内に侵入した病原体を攻撃する際の指揮官役となる「ヘルパーT細胞」、ウイルスに感染した細胞を殺して排除する「キラーT細胞」といった種類があり、制御性T細胞はブレーキ役を担う。きちんと機能しないと免疫が自分自身を攻撃する「自己免疫疾患」などが生じるが、働きを調整できれば、がんなどの治療に役立つと考えられている。(共同)

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