劣化ウラン弾(読み)レッカウランダン

デジタル大辞泉 「劣化ウラン弾」の意味・読み・例文・類語

れっか‐ウランだん〔レツクワ‐〕【劣化ウラン弾】

劣化ウランを利用した弾丸。劣化ウランは鉄や鉛よりも比重が大きいため、高い貫通力をもつ。DU弾
[補説]使用することで放射性物質が拡散し、人体環境悪影響を及ぼすものとして懸念されている。

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百科事典マイペディア 「劣化ウラン弾」の意味・わかりやすい解説

劣化ウラン弾【れっかウランだん】

戦闘車両などの装甲を破壊する目的で,機関砲機関銃)などから発射される高速徹甲焼夷弾。弾芯には劣化ウランを使用。劣化ウラン弾は,比重が大きく高速化できるだけでなく,装甲に命中すると発熱して火災を起こすなど,タングステンを弾芯にした通常弾より破壊力に優れる。主に所有しているのは米軍で,湾岸戦争にも使用された。訓練は限られた場所でしか行わないことになっているが,1995年−1996年,沖縄鳥島で米国海兵隊のハリアー攻撃機がこの弾丸を誤射して問題になった。→徹甲弾

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