デジタル大辞泉 「大平山元遺跡」の意味・読み・例文・類語 おおだいやまもと‐いせき〔おほだいやまもとヰセキ〕【大平山元遺跡】 津軽半島北部、外ヶ浜そとがはま町にある縄文時代草創期の遺跡。日本最古とされる土器片をはじめ、石器・石鏃せきぞくが出土。令和3年(2021)「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「大平山元遺跡」の解説 大平山元遺跡おおだいやまもといせき 青森県:東津軽郡蟹田町大平村大平山元遺跡[現在地名]外ヶ浜町蟹田大平・蟹田山元蟹田(かにた)川左岸の標高二六−二八メートルを有する低位河岸段丘上に営まれた、旧石器時代終末から縄文時代草創期の遺跡群。遺跡は三地区に分かれ、それぞれ大平山元I・同II・同III遺跡と呼称されている。昭和五〇年(一九七五)から五ヵ年にわたり県立郷土館が発掘調査を実施し、平成元年(一九八九)および同一二年から現在にいたるまで町教育委員会が調査を行っている。その結果、I遺跡では局部磨製石斧・石鏃・尖頭器・石核のほか、若干の縄文時代草創期に属する無文土器が出土し、II遺跡では舟底形石器・彫器・尖頭器・ナイフ形石器に加えて、湧別技法(北海道の湧別川流域に多い石器製作法)による細石刃などの刃器、石器製作所や焼礫を含む礫群(炉跡)などの遺構も発見された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報