平田彦三(読み)ひらたひこぞう

百科事典マイペディア 「平田彦三」の意味・わかりやすい解説

平田彦三【ひらたひこぞう】

江戸初期の鐔(たん)工。初世〔?-1626〕は,細川家に仕えて肥後に住む。地金に銅,真鍮(しんちゅう),赤銅などを用い,象嵌(ぞうがん)を得意とした。覆輪鐔を多く制作。2世,3世も存在したが,経歴作品は不明。
→関連項目鐔/鍔

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平田彦三」の意味・わかりやすい解説

平田彦三
ひらたひこぞう

[生]?
[没]寛永3(1626)
江戸時代初期の肥後派の鐔 (つば) 工。細川忠興に仕え肥後に住んだ。作品には鉄地のほかに,山銅 (やまがね) ,素銅,真鍮,赤銅を素材とする丸形の鐔が多く,地金に種々の加工を施し独特の肌合いをみせた。金,銀の布目象眼や消込象眼にもすぐれていた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平田彦三」の解説

平田彦三 ひらた-ひこぞう

?-1635 江戸時代前期の装剣金工。
細川忠興(ただおき)につかえる。寛永9年細川家の肥後熊本への移封にしたがい,八代(やつしろ)袋町にうつる。鐔(つば)を製作し,地金に銅,真鍮(しんちゅう),赤銅などをもちい,象眼を得意とした。寛永12年死去。本姓松本

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