投影式(読み)とうえいしき(その他表記)projection formula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「投影式」の意味・わかりやすい解説

投影式
とうえいしき
projection formula

分子の立体構造を表わす立体構造式の一つ。分子を規準平面に投影して,紙の上にその三次元構造を表現したものである。分子を紙上に置いて,その主鎖 (いちばん長い炭素鎖) に平行な平面に投影する場合 (a図) と,直交する平面に投影する場合 (b図) とがある。前者では実際の不斉炭素原子の立体配置がよくわかるが,実際の配座関係は反映しない。後者の場合は隣合った炭素原子2個のまわりの置換基の相対位置 (配座) を表現するのに便利である。また分子の立体構造を一見してわかるように,注目すべき点を強調し,遠近法によって表現した図式を透視式 (c図) という。通常紙面を規準面に考え,それより後方にある原子,原子団の結合は破線,前方にある結合は太い実線,紙面上にある結合は実線で表わしている。全結合を見渡せる利点があるが,配座関係はわかりにくい。

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