人間の歩行や車両の走行などで生じる振動を利用して電気を生み出す技術。これまで放置されてきた身の回りのエネルギーを活用する仕組みで、省エネルギーの一環として民間企業が携帯電話、リモコン、各種センサー、無線通信機、小型照明の電源などとして開発を進めている。二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギー発電の一種であり、太陽光・風力・潮力発電などに比べて発電装置が小型になるという特徴がある。
振動による電極のズレを圧電素子を使って電力に変換する技術を用いることが多い。発電部品は数センチメートル角などと小さく、発電量は数ワットから数マイクロワットにとどまる。慶応義塾大学などが協力するベンチャー企業の音力発電は、人や車両が発生する振動のエネルギーを電気エネルギーに変換する「発電床」の量産を2012年(平成24)に開始。2014年にはオムロンが車両の走行で生じる振動で発電する部品のサンプル出荷を始めた。NTT(日本電信電話)は着用して歩くことで携帯機器を充電できる「発電靴」の実用化を目ざしている。
[編集部]
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