風力階級の各階級番号または物体に及ぼす風の力。風力エネルギーP(W/m2)は、単位時間に通過する運動エネルギーによって表現することができるが、
で表される。ただしρは空気の密度(kg/m3)、Vは風速(m/s)である。この運動のエネルギー全部が、たとえば風車エネルギーとして使われるわけではなく、そのおよそ60%が風車エネルギーに転換される。さらに発電や発熱の効率まで考えても、風力エネルギーとして40%程度が利用できるという効率のよいエネルギー源である。
風力は水力に比べるとその連続的保持を考えたとき100分の1程度のエネルギーにすぎない。したがって大量のエネルギー源として風力に期待することはできない。さらに風には強弱の不安定があるため、定常的な強風地帯以外は、これを連続的に使い続けることはむずかしい。しかし廃棄物を伴わないクリーンで無尽蔵のエネルギー源であり、小規模分散型の発電施設として利用可能なものであるため、風の強い離島などでは、風力が灯台の発電用として使われている。
なお、現在広く使われている風力階級は、19世紀初めにイギリスのビューフォートが考案したものである。1962年に世界気象機関(WMO)で決めた風速V(m/s)と風力階級B(1~12)との関係は
となっている。
[根本順吉・青木 孝]
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