本然(読み)ホンネン

デジタル大辞泉 「本然」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ねん【本然】

ほんぜん(本然)」に同じ。
「母がその子を手離したくない母性愛の―から」〈露伴・連環記〉

ほん‐ぜん【本然】

自然のままで人の手が加わっていないこと。もともとの姿であること。ほんねん。「自己本然の姿」

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精選版 日本国語大辞典 「本然」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ぜん【本然】

  1. 〘 名詞 〙 人手を加えないで、自然のままであること。もとからそのままであること。また、もともと具有しているもの。生まれつき。ほんねん。
    1. [初出の実例]「そちが問んと思ふ処は万物の本然也」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)四)
    2. [その他の文献]〔中庸章句‐一章〕

ほん‐ねん【本然】

  1. 〘 名詞 〙ほんぜん(本然)
    1. [初出の実例]「本然(ホンネン)の自然さが流露するかを見よ」(出典:どぜう地獄(1924)〈岡本一平二三)

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普及版 字通 「本然」の読み・字形・画数・意味

【本然】ほんぜん・ほんねん

天賦。〔中庸章句、一〕蓋(けだ)し學、此(ここ)に於て反つて(こ)れを身に求めて、之れを自得し、以て夫(か)の外誘の私を去り、其の本然の善を充實せんことを欲す。楊氏(時、亀山先生)の謂(いはゆる)一の體、是れなり。

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