ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浅蔵五十吉」の意味・わかりやすい解説
浅蔵五十吉
あさくらいそきち
[没]1998.4.9. 小松
陶芸家。本名は与作。無形文化財資格者の初代徳田八十吉に師事し色絵技術を習得。 1946年日展初入選。 1981年『佐渡の印象飾皿』で日本芸術院賞を受賞。 1984年日本芸術院会員。九谷焼の伝統を基本に改良と工夫をこらし,焼成後の亀裂を生かした磁象やプラチナ彩色など,多くの技法を創案した。重厚かつ豪放な色調の「浅蔵カラー」ともいわれる作風で現代感覚あふれる独自の世界を確立し,1992年九谷焼作家として初めて文化功労者に選ばれ,1996年文化勲章を受章。主要作品に『窯変交歓花器』 (1952) ,『釉彩華陽飾皿』 (1977) などがある。
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