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寺井 てらい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

寺井
てらい

石川県南西部,能美市中部の旧町域。金沢平野手取川下流左岸にある。 1956年寺井野町 (1926年町制) ,粟生村,および吉田村,久常村の一部が合体して寺井町が成立。名称は中世以来の地名による。 2005年根上町,辰口町と合体し能美市となる。中心地区の寺井は北陸街道の宿駅で,江戸時代から九谷焼の素地の産地として知られる。県生産の半分以上を占める九谷焼のほか硬質陶器,瓦,絹,合成繊維織物を産し,機械工業も発達。中央部は能美古墳群で知られ,和田山・末寺山古墳群,秋常山古墳群は国の史跡。

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デジタル大辞泉の解説

てら‐い〔‐ゐ〕【寺井】

寺の境内にわく清水。また、寺の井戸
「もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲みまがふ―の上の堅香子(かたかご)の花」〈・四一四三〉

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

寺井
てらい

石川県中南部、能美(のみ)郡にあった旧町名(寺井町(まち))。現在は能美市の南西部を占める地域。1956年(昭和31)寺井野町、粟生(あお)村、吉田・久常(ひさつね)両村の一部が合併して成立。2005年(平成17)能美郡根上(ねあがり)町、辰口(たつのくち)町と合併して市制施行、能美市となった。国道8号が通じる。金沢平野の一部を占め、北部を手取川が西流する。秋常山(あきつねやま)古墳群、和田山・末寺(まつじ)山古墳群(ともに国指定史跡)など古墳が多い。近世には粟生、寺井は北陸道の宿駅で、粟生は手取川の渡船場でもあった。幕末には九谷(くたに)焼の産地となり、明治時代にはその輸出で栄えた。九谷焼は国の伝統的工芸品に指定された。九谷焼の約70%を生産し、5月3~5日は九谷茶碗(ちゃわん)まつりが行われる。佐野・湯谷(ゆのたに)地区に建設された九谷陶芸村には能美市九谷焼資料館、県立九谷焼技術研修所、九谷焼流通団地、浅蔵五十吉(あさくらいそきち)美術館などがあり、国道沿いには九谷焼の店が並ぶ。このほか合繊織物、機械工業も発達し、米作や養鶏業も盛ん。[矢ヶ崎孝雄]
『『寺井町史』(1967・寺井町) ▽『寺井町史』全3巻(1992~1994・寺井町)』

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