デジタル大辞泉
「深夜叢書」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しんや‐そうしょ【深夜叢書】
- ( [フランス語] Les Éditions de Minuit の訳語 ) フランスの文芸叢書。四〇冊。一九四二年創刊。第二次世界大戦中、ドイツ軍占領下のパリで非合法出版された。モーリヤックの「黒い手帳」、ベルコールの「海の沈黙」などを掲載。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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深夜叢書
しんやそうしょ
Éditions de Minuit
第2次世界大戦中のドイツ軍占領下にあって,フランスで出された地下出版の叢書。 1942年ベルコールとピエール・ド・レスキュールによって創刊。ベルコール『海の沈黙』を手始めに,F.モーリヤック『黒い手帖』,トリオレ『アビニョンの恋人たち』のほか,アラゴン,エリュアール,C.モルガン,カスーなどのレジスタンス文学に発表の場を与えた。戦後は同名の出版社として,ベケット,ビュトールなどのヌーボー・ロマンの作品や批評を刊行し,最も新しい文学思潮を代表する版元となっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の深夜叢書の言及
【レジスタンス文学】より
…1940年6月のドイツ軍のフランス制覇から44年9月のフランス解放までの期間,占領下のフランスで誕生した対独抵抗の文学および文学運動を指す。 フランスをその勢力下におさめたドイツ軍は,40年秋1000点あまりの書物の出版・発売を禁止するとともに検閲を強化し,多くの文学者は沈黙を余儀なくされた。この間,ロマン,モーロア,グリーン,シュペルビエル,サン・ジョン・ペルス,ベルナノスらは北アメリカ,南アメリカに亡命し,パリの文壇はドリュ・ラ・ロシェル,セリーヌ,ブラジヤックらファシズムを支持する文学者の独壇場と化した。…
※「深夜叢書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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