牧島(読み)まきしま

日本歴史地名大系 「牧島」の解説

牧島
まきしま

[現在地名]長崎市牧島町

たちばな湾に浮ぶ島(面積一・六六平方キロ)。古代の曲崎まがりざき古墳群で知られる。江戸時代は戸石といし村のうちで、正保国絵図に「まき島」とある。慶安四年(一六五一)頃に諫早領の馬牧が置かれ、幕末まで設営された。延宝九年(一六八一)に諫早氏が「戸石牧」を見物、馬数は三九疋(諫早日記)。正徳二年(一七一二)の恒例帳(諫早市立図書館蔵)に「戸石牧島番弐人」とあり、番料・居所修理のことが定められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「牧島」の解説

牧島〔熊本県〕

熊本県天草市、天草諸島の島。天草上島南東約5キロメートルに位置し、南東に位置する御所浦島とは中瀬戸橋で結ばれる。面積約5.63平方キロメートル。アンモナイトなどの化石を多く産出することで知られ、ニガキ化石公園では化石の入った石を観察することができる。

牧島〔長崎県〕

長崎県長崎市、八郎川河口部の橘湾に浮かぶ島。本土とは牧戸橋で結ばれている。面積約1.66平方キロメートル。島の東部に国指定史跡の「曲崎古墳群」がある。太平洋戦争末期には海軍の水上特攻兵器「震洋」の基地が設置され、格納壕が残る。

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