白鷹山(読み)しらたかやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「白鷹山」の意味・わかりやすい解説

白鷹山
しらたかやま

山形県中央南部、山形盆地米沢(よねざわ)盆地の境界部を占める丘陵性山地の最高峰標高994メートル。山形市、上山市(かみのやまし)、南陽市白鷹町(西置賜(にしおきたま)郡)、山辺町(やまのべまち)(東村山郡)に境する。山頂に虚空蔵尊(こくうぞうそん)を祀(まつ)ることから虚空蔵山ともよばれる。第四紀初期に噴出した火山で、北東に爆裂火口を開き、火口底の凹地には大沼、荒沼(あれぬま)、曲沼(まがぬま)などの湖沼群がある。周辺には県民の森、山形市少年自然の家などが設置され、自然教育レクリエーション地として整備されている。

中川 重]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「白鷹山」の意味・わかりやすい解説

白鷹山
しらたかやま

山形県南部,山形盆地の西方の火山。標高 994m。長井市の北東,南陽市の北に位置し,白鷹町の北東にある。山頂に虚空蔵菩薩がある。北に大きく開いた爆裂火口に,大沼や荒沼などの多数の湖沼があり,その間に東黒森山,雷山 (いかずちやま) などの火山がみられる。周辺はミズバショウを中心とする自然遊歩道が整備されている。

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