山形盆地(読み)やまがたぼんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「山形盆地」の解説

山形盆地
やまがたぼんち

山形県中央東部にある盆地。面積約 400km2。南北に長い船底形の形状を示す。東半分は奥羽山脈の西麓に発達する馬見ヶ崎川,立谷川,乱川の三大扇状地が占め,中央部には最上川が広い氾濫原形成し,西半分には寒河江川の形成する扇状地が発達。東縁には断層線があると推定され,東根天童などの温泉はこの線上に湧出している。盆地の南は蔵王山より押出された泥流上山盆地される。西には月山 (1984m) ,朝日岳 (1870m) を含む磐梯朝日国立公園,南東には蔵王国定公園があり,周辺には観光資源が豊富。江戸時代には,山の手の村々は青苧 (あおそ) ,平野部ではベニバナを生産し,換金作物としていたが,明治になってからは,養蚕業が盛んになり,青苧畑もベニバナ畑もすべてクワ畑となった。第2次世界大戦後は養蚕が不振に陥り,かわってサクランボ,リンゴ,モモ,ブドウなどの果樹栽培が発達した。米作も大規模に行われている。盆地内の町々には,果物の缶詰工場がみられる。中心は山形市。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「山形盆地」の解説

山形盆地
やまがたぼんち

山形県中東部にある盆地。村山盆地ともいう。南北約40キロメートル、東西約12キロメートルで南北に長い。東部は奥羽山脈、西部は出羽(でわ)山地と白鷹(しらたか)丘陵に囲まれ、東側を山形断層崖(だんそうがい)、西側を鷹戸屋(たかとや)山断層崖などに限られた断層盆地である。北部に尾花沢盆地(おばなざわぼんち)、南部に上山盆地(かみのやまぼんち)があり、広義にはこれらをあわせて山形盆地という。東側の山麓(さんろく)付近には山形市街地をのせる馬見ヶ崎(まみがさき)川扇状地や、サクランボ、リンゴ、ブドウなどの果樹園が卓越する立谷(たちや)川、乱(みだれ)川の扇状地が発達し、これら三扇状地で盆地面積のほぼ半分を占める。西方からは寒河江(さがえ)川が扇状地を形成。盆地の中央部西寄りを北流する最上(もがみ)川と支流須(す)川の沖積地は水田地帯が開ける。盆地の中心は山形市。

中川 重]

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百科事典マイペディア「山形盆地」の解説

山形盆地【やまがたぼんち】

山形県東部,最上川上流の盆地。東縁に断層線が南北に走る。ほぼ紡錘形で長さ約40km。東側には乱川・立谷川・馬見ヶ崎(まみがさき)川の,西側に寒河江(さがえ)川の扇状地が発達。盆地面の大半は水田地帯をなすが,サクランボ,リンゴ,ブドウの産も多い。中心は山形市。
→関連項目河北[町]寒河江[市]中山[町]東根[市]村山[市]山形[県]山辺[町]

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精選版 日本国語大辞典「山形盆地」の解説

やまがた‐ぼんち【山形盆地】

山形県中東部の盆地。北に尾花沢、南に上山の副盆地がある。東は奥羽山脈の西を限る断層崖に、西は出羽山地に限られる。最上川が北流し、水田地帯を形成。桑園も多かったが、果樹園に転換された。村山盆地。

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世界大百科事典 第2版「山形盆地」の解説

やまがたぼんち【山形盆地】

山形県中央東部に位置する県内最大の盆地。村山盆地ともいう。北に袖崎丘陵を境として尾花沢盆地,南に蔵王金瓶(かなかめ)の火山泥流によって隔てられた上山(かみのやま)盆地があり,広義にはこれらの小盆地を含めて山形盆地といわれる。東部には蔵王山,面白(おもしろ)山(1264m),船形山(御所山)の火山群が連なる奥羽山脈,西部には葉山白鷹山の両火山を含む出羽山地が配列し,それぞれ山形(滝山)断層崖と鷹戸屋山断層崖によって限られた断層地溝盆地である。

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